「部下が、いつまでたっても独り立ちしない。
指示を出さないと動こうとしないし、
些細なことでもとにかく相談してくる。
いちいち細かい指示など出してられないし、
相談を受けるたびに正直イラッとしてしまう。
どうしたものでしょう。」
上司に依存する姿勢から脱却しようとしない。
「お客さんからクレームが出そうなので、
一緒についてきてもらえないでしょうか?」
「メールの文面、不安なので、
お客さんに送信する前に見ていただけないでしょうか?」
など、ほんのちょっとしたことでも、
すぐに助けを求めてくる。
最近、部下を持つ30~40代の方から、
こんな話をよく伺います。
なかなか、困ったものですね…。
ただ、部下が依存体質を改めようとしない原因。
それは、上司にも求められるかもしれません。
これまで、相談を求めてきた部下を、
あえて突き放したことはありますでしょうか?
自分で考えるよう促したことはありますでしょうか?
なかなか動こうとしないから、事細かに指示を出してしまう。
また、全ての相談事に対して、すぐに答えを教えてしまう。
上司が部下とこのように接していては、
いつまでたっても、部下は姿勢を改めることはないでしょう。
部下が、独り立ちして仕事を進められるようになる過程で、
以下の大事な要素があります。
①「考える」
②「悩む」
③「決める」
このステップを何度も何度も繰返すことで、
若い人材は成長していくわけですね。
すぐに答えを出してあげるのは、
①のステップすら踏ませないことになり、
当然、部下は育ちません。
「でも、部下の求めに対して、
丁寧に答えてあげるのも上司の役割なのでは
それは優しさではなく、「甘やかし」でしかない。
部下は楽をするばかりで、ほとんど成長しないでしょう。
この繰り返しで、楽をすることに慣れてしまい、
思考停止状態で仕事を続けるのみ。
そして、年齢を重ねた末に待つもの。
それは、「使えない人材」として、
最悪はリストラの対象に…。
若手が、将来どんな社員に育つのか。
本人の素質だけに起因するのではなく、
若い頃に接してきた上司の責任が重いのです。
逆に捉えれば、上司の手腕により、
将来有望な社員に育て上げることもできます!
ここは、ひとつ心を鬼にして、
部下に考えさせ、悩ませ、決めさせましょう!
そして、部下が最終的に決めた行動について改善点があれば、
責任もって上司が指摘し、フォローしてあげること。
荷が重いかもしれませんが、
それが上司の仕事であり、また、若手に向けての愛情でもあるのです。
なお、あえて突き放す態度をとると、
部下から「嫌な上司」と煙たがられるかもしれません。
しかし、彼自身が後輩や部下を持ち、
アドバイスや指示を出す立場になったとき、
必ずあなたから厳しく接しられたことが、経験として生きてきます。
そのとき、
「あのとき、厳しく接してもらった良かったな」
と、感謝されることでしょう。
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