桜井洸希

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【お節介がアダになる!】電話中の部下とすれ違ってしまう上司

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◯上司は、部下が電話で話す内容がとても気になり、耳をそばだてる

◯部下は、電話中、耳をそばだてている上司の存在が気になって仕方ない

 

 

 

【上司の視点】

 部下の電話に聞き耳を立てている上司。別に嫌がらせや会話のあら捜しをしたいわけではありません。上司は、部下が電話で話す内容が気になって仕方ないのです。だから、部下が受話器を取った瞬間から、聴覚はその会話に100%ひきこまれいます。

 上司には、部下の仕事を監督する責任がある。だからこそ、部下と取引相手が電話でトラブルにならないように、細心の注意を払っています。仕事が順調に進んでほしいという思い、そして部下が辛い状況に陥らないように見守る愛情。そんな気配りが込められた行動なのです。もちろん、リスクヘッジの意味もあります。部下が電話の相手におかしな発言をしたら、とばっちりを受けて、後で自分が謝ることになるかもしれないですからね。未然に手を講じているわけです。

しかしながら、電話を聞いている最中、口を挟みたくなるタイミングとは、どんなときでしょうか?それは、部下が「自分の考え方と違う発言をしている時」が多いようです。間違ったことを言っているときではなく、自分と考えが合わず気に入らないセリフが出現ときに、ついつい口を出したくなる。ちょうど、嫁の家事のやり方が気に入らず、くどくどと文句を言い始める姑の姿に似ています。そこは、上司もきちんと押さえておきたいポイントです。

 

部下の視点】

 一方で、聞き耳をたてられている部下側は、どんな心境でしょうか?左耳で受話器の声を聞いているにもかかわらず、右耳に上司の声が飛び込んでくる。すると、左の耳の集中力は急降下し、右耳にばかり意識がフォーカスされてしまいます。そうです。電話先の取引相手との会話ではなく、上司の存在が気になりがち。はっきり言って、うざったいことこの上なしのようです。それもそのはず。一言一句、いちいち自分の発言を聞かれてしまっては、相手と話しづらくて仕方ない。心の中で「これ言ったら、課長はなんて反応するかな・・・?」と常に自問自答する始末。取引相手との大事な会話に集中できなくなってしまう傾向が強いようです。

 もちろん、上司が自分のサポートしてくれているという認識もあります。ただ、やっぱり、電話に集中させて欲しいのが本音でしょう。テニスのラリー真っ最中に、コーチから「そっちじゃない!右に打てよ!」「バカ!ここはボレーだ!」なんて指示が飛び交ったら、プレイに集中できるはずもない。「ラリーが終わってからにしてくださいよ〜。」頭の中は、そんな考えで支配されます。電話でも、会話のラリーが終わるまでは、上司に黙っていてもらいたいと切に願っているケースが多いようです。

 

【すれ違いの解消方法】

 このように、部下が電話をしている最中でも、上司と部下の意識のズレが生じています。電話の内容が気になって耳をそばだてる上司。一方で、放っておいてもらいたい部下。この状態を放置していては、取引相手との電話は停滞、部下はイライラして、雰囲気が悪化する一方です。それでは、お互いどんな姿勢をとるべきなのでしょうか?

 上司の例。某大手金融機関の課長のUさん(男性/40代)は、とにかく心配性。以前は、それこそ部下たちの電話一本一本が気になり、たびたび口を挟んでいました。ついには部下に「俺のやり方があるんです!少し黙っていてください!!」と激怒されてしまったことがあるそうです。その時、相当ショックを受けたUさん。それからは、「部下の電話は、部下に任せる!」と心に固く誓い、聞き耳を立てたい気持ちをぐっとこらえ、電話口からは距離を置くようにしています。もちろん、部下たちを完全に放任しているわけではありません。「大事な取引先との電話の後には、必ずすぐに私に報告するように」と指示を与え、電話一本に対しても管理監督責任をきちんと果たすよう心がけています。

一方で、部下側も、上司の気持ちを理解してあげる必要があります。上司は電話の内容に横槍を入れたいわけではなく、あなたのことを心配してくれているからこそ、耳をそばだてている。まず、その事実に感謝することです。そして、電話に集中したいのであれば、一旦通話を保留状態にして「気にかけていただき、ありがとうございます。ただお客様との会話に集中したいので、ここはお任せいただけませんか?内容は、後で報告いたします。」と素直に伝えましょう。上司もハッとして、その場を離れてくれますよ。

 

 

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