桜井洸希

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上司がつい言いがちな「俺が若い頃は、こうしたものだ。」部下にとっては良い迷惑?!

 

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◯上司は、部下にアドバイスを送ろうと「俺が若い頃は、こうしたものだ」が受け入れられず、憤慨して、部下に対して敵意を持つ

◯部下は、上司の「俺が若い頃は、こうしたものだ」の発言に、古臭いやり方を押し付けられ、足を引っ張られているように思う

 

【上司の視点】

 上司が部下に対して口にする「俺の若い頃は、こうしたものだ」。例えば、お客様へのお礼をEメールで送っていた部下。それに対して、上司から一言。「俺の若い頃は、お客様一人一人に対して、お礼文を書面にして郵送していたものだ。」こんな風に、自分のやり方を正義かのごとく語る上司の姿。職場でよく見かけることでしょう。しかし、こんなありきたりな光景を巡って、上司と部下の間では大きなすれ違いが生じているのです。

 「俺の若い頃は、こうしたものだ。」上司はこの言葉を通じて、純粋に部下へアドバイスを送ろうとしています。上司たる者、部下を指導する立場。自分の考えと違うやり方をしている部下を見ると、どうしても口出ししたくなってしまうようです。例え部下のやり方の方が効率的であっても、合理的であっても、関係ない。現代のビジネスが電子媒体主流(最近では、SNSさえもビジネスの場面で積極活用されているようです。)にもかかわらず、上司自身が過去に手紙でお客様にお礼文を書いていたとしたら、それが主たる方法であるかのように部下に指導する傾向があります。そして、その方が仕事をスムーズに運べるのだと部下にアドバイスしているのです。

 もちろん、過去の自分のやり方を賞賛してもらいたいという気持ちもあります。やはり、「さすが、上司ですね!」と尊敬の眼差しを部下からもらえたら、嬉しいものですから。それでも、純粋に自分のやり方を取り入れてもらいたいというアドバイス視点での発言であることは、確かな事実。上司はこれまで、そのやり方で成果を上げてきたのです。自分のやり方であれば間違いない!と確信を持って「俺の若い頃は、こうしたものだ。」と発言。親が子どもに、自分の若い頃の勉強方法を自信満々にアドバイスしている状況と、とても良く似ています。他の何よりも自分が正統派であると、上司として部下に伝えていきたいようなのです。

 

【部下の視点】

 一方の部下の立場は、いかがでしょうか。上司の「俺の若い頃は、こうしたものだ。」残念ながら、この言葉をアドバイスとは受け取っていないようです。むしろ、上司の古臭いやり方を押し付けられたかのような感覚に陥り、うんざりする傾向が強いようです。

 部下は部下なりに、自分で工夫して仕事を進めようとします。昔ながらのやり方を踏まえつつも、もっと効率的・合理的なやり方を考える。例えばお客様にお礼を言う時も、迅速性を最優先し、Eメールで即座にお礼文を送っている。決して手抜きをしているわけではありません。そこで上司から「俺の若い頃は、お礼文を書面にして郵送していたものだ。」と言われてしまうと、部下としてもカチンときます。自分のやり方を否定されたようなものですから。「なんだよ、あんたたちの時代とは違うんだよ!」表向きの素直な表情とは裏腹に、腹のなかでは毒吐きをしているようなのです。

 もちろん、上司の時代のやり方を否定するつもりはない。それでも、古臭いやり方を押し付けてられているような感じが何よりも気に障るようです。自分が良いと思ってやり遂げた仕事を頭ごなしに否定され、他の人にデータを作りかえられてしまったら、誰だって頭にきますよね?まさに、上司の「俺の若い頃は、・・・」というワードは、部下にとって、自分の仕事が否定された上に、書き換えらえられ、上書き保存されるような感覚に近いものがあるようです。

 

【すれ違いの解消方法】

 上司は、純粋に部下にアドバイスを送ろうとして、「俺が若い頃は、こうしたものだ」と発言します。その一方、言われた部下は、上司の古臭いやり方を押し付けられた感じ、うんざりしてしまう。このすれ違いを放置しておいては、両者の関係性は悪化の一途を辿ること間違いなしです。それでは、このすれ違い、一体どのようにして解決したら良いでしょうか。

 ある食品メーカーにお勤めのC課長(50代/男性)。ベテラン社員でありながら、部下を立てることがとても上手な方です。決して、昔自分がやっていたやり方を、若手職員に押し付けることはしない。例えば、会議の場面。会議といえば、必ず一堂に会して行うことが常識だと思っていました。しかしながら、ある時若手社員から、会議へのSNS導入の提案。非常に戸惑ってしまいました。C課長にとって、若い頃から「会議は会議室」と決まっていましたので。ただ、そのときも「なるほど、そこにはどんなメリットがありますか?」と部下のやり方を尊重した質問を投げかけたのです。すると部下からは、時間の効率化、移動費用の削減など、きちんとしたメリットの説明がある。C課長は、部下の意見をしっかりと聞き入れ、さっそくSNS導入に動き始めたのです。「俺が若い頃は、一堂に会することが常識だったんだ!」などと頭ごなしに自分の価値観を押し付けたりなどしない。部下のやり方にメリットがあるのかどうかきちんと聞いてあげることで、部下の工夫を尊重してあげているのです。

 一方の部下。古臭いやり方を押し付けられてうんざりすることは、ごもっともです。それでも、上司は良かれと思ってアドバイスしてくれていることも事実。その気持ちを大事にしてあげましょう。したがって、「俺の若い頃は・・・」と上司から言われたら、すかさず「アドバイスありがとうございます。」とお礼を言い、その上で「一方で、私のやり方はいかがでしょう?」と謙虚に上司に質問してあげましょう。まずは、先輩である上司を立てて、気分良くさせてあげること。上司の心が高揚した状態であれば、間違いなくあなたの意見も聞き入れやすくなってくれることでしょう。

 

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