桜井洸希

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やたらとチームワークを強調!面倒な「体育会系」上司の対処法とは?!

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【上司は、会社員は「全体主義」が当然だと思っている】

 多くの会社組織は、チームで仕事を進めています。上司によっては、まるで熱血教師かのように、そのチームワークを非常に強く強調する。あなたも、そんな職場に居合わせたこと、ありませんか?例えば、同僚が膨大な単純作業に追われ、慌てふためいているとき。上司から「よし!みんなで木村の仕事を手伝ってやろう!」と号令がかかる。そのとき、たまたま急ぎの仕事に追われていたため、聞こえないふりをしていた部下。すると、「おい、今はみんなで作業してるんだ。お前も手伝え!」という声が上司から飛んでくる。「すみません、今日中に終わらせないとならない仕事があるんですが」部下がこう主張しても、「そんなの後回しだ!全体作業が優先だろ!」と一蹴される。当の部下は、仕方なく、その作業を手伝うことに…。こんな場面、どこの会社でもあり得ることでしょう。しかしながら、号令をかける上司と、全体作業に駆り出される部下との間では、非常に辛辣な意識のすれ違いが生じているようです。

 上司は何故、チームワークを重要視するのでしょうか。この手の上司、実は会社員である以上、全ての人間が「全体主義」であることが当然だと思う傾向が強いようです。個人のことは二の次。何よりも仕事が最優先であり、そのためにはプライベートが犠牲になっても仕方ない。特に、高度経済成長やバブルの時代を経験してきた40~50代は、「仕事は腐るほど有って、やればやるほど報われる」「会社のために働けば、収入も増え幸せになれる」この考えのもと、先輩たちから厳しく仕事に従事せよと教育され続けてきました。当然、チームワークを最重視し、会社に身を捧げることが当たり前なわけですね。上司のベースにはこの感覚が染みついていて、それを部下に押付けているのです。

 もちろん、今の時代が、自分たちの若い頃と全く違っていることは、何となく分かっています。長期にわたる不況が叫ばれ、いくら頑張っても給料がなかなか上がらないという事実も認識しているはず。しかし、「三つ子の魂百まで」という諺のとおり、若い頃に染みついた感覚は、なかなか消えないのです。小学校の先生の教えが、今でも正しいと思っている感覚と同じようなもの。チームワーク最優先の「全体主義」がサラリーマンとしての使命であり、最良の生き方だという考えのままであり、それであなたたち若手世代を教育しているわけです。先ずその点を理解してあげてください。

 

【一方の部下は、仕事よりもプライベートの時間を優先しているため、個人主義に走りたがる】

 一方、部下であるあなたは、いかがでしょう?やたらとチームワークを強調され、同僚の手伝いのためにたびたび自分の仕事を遮られたら、たまったものじゃありませんよね。「何で、俺が他人の仕事まで付き合わなきゃならないんだよ!」これが本音じゃないでしょうか。仕事よりも、プライベートの時間を充実させたい。だから、自分の仕事をさっさと終わらせて、いち早く帰りたい。よって、チームワークの名のもとに上司から全体作業を強制されることなく、割り当てられた仕事に対して時間の比重を置き、早いところ自分の責任範囲だけは処理させたい。部下世代には、そんな「個人主義」的な考えがベースに染みつているようです。

 もちろん、社会人である以上、仕事が大事なことは、あなたも分かっているはずです。しかし、昔と違い、一生懸命仕事を頑張ったからといって、必ずしも報われるわけではない。だったら、全体主義、仕事至上主義のもと、身を削ってまで会社ために必死になるなんてナンセンスだと考えることも、仕方ないでしょう。勝てる可能性の少ない喧嘩に挑んで怪我をするよりも、無難に逃げてしまった方が楽だし、損することもありませんからね。上司とは真逆に、会社内で「個人主義」に走ってしまうことも、今は仕方のない時代であると言えるでしょう。

 

【部下ができる改善策は、ずばり「『個人作業』と『全体作業』の時間分けを提案すること」】

 やたらとチームワークを強調し、他の同僚の仕事まで強制的に手伝わせる上司。上司としては、若い頃に染みついた「仕事至上主義」が当然の感覚であり、プライベートを犠牲にしてでも会社の為に尽力するよう部下に教育している。一方の部下は、もはや報われる見込みの少ない仕事に人生を捧げるよりも、プライベートを重視しているため、他の同僚の仕事まで関わりたくない。この両者の大きな意識のすれ違い。これを放置しておいては、上司と部下との間の溝が、知らぬ間に大きく広がり、

修復しようのない状況に陥ることでしょう。それでは、部下世代のあなたは、この状況を改善するためにどんな努力をする必要があるでしょうか。

 

 「僕の場合、『全体作業』の時間を限定してもらうよう上司に提案し、実際に取り入れてもらいました。それ以外の時間は、確実に個人作業に打ち込めるので、仕事をスケジューリングしやすいです。」(20代男性/商社勤務)

 

 組織に属する以上、やはり上司の意に背くわけにはいかないし、チームワークを乱すわけにもいきません。そこで、「時間の使い方」に着目しましょう。『個人作業』と『全体作業』をきっちり分けるよう、上司に提案するのです。全体作業の時間を限定的にすれば、あらかじめ「自由に作業できる時間」と「制約される可能性のある時間」が明確になり、仕事の組み立てがしやすくなる。不意な全体作業の号令にも、そのための時間帯であれば、心の準備ができているため、あなたも柔軟に対応できるはずです。また、この提案は全体作業のルール決めであり、かつチーム内での意識付けでもあるため、むしろチームワークの結束にも繋がる工夫だと言える。熱血漢の上司であっても、チームのためだと理解し、必ずその提案を受け入れてくれることでしょう。

なお、全体作業のおススメは、午前中です。残業に陥る原因の一つは、午後遅めの時間に突発的な仕事を入れられてしまうこと。午前中であれば、まだ一日の作業時間が十分に残されているため、慌てることなく個人作業にも臨めるはず。残業の渦に巻き込まれる可能性を、確実に抑えることができますよ!

 

【上司は、部下の「個人主義」の感覚を理解できていない場合が多い】

 「プライベートよりも、仕事を優先すべき。社会人として、それは当然のルールであるはず。社員たちが必死になって残業している中、知らん顔してさっさと帰ってしまう部下は、どうしても心証が悪く映ってしまいます。プライベートを大事にしたい気持ちは分かりますが、一緒に働く仲間たちのことも大切にする気持ちを持たなければいけませんね。」(50代男性/官公庁勤務)

 高度経済成長やバブル時代を生きてきた世代の上司は、まるで「会社が自分のアイデンティティ」で言わんばかりの感覚を持ち合わせている人も少なくないようです。それにもかかわらず、部下から個人主義優先の感覚を必死で伝えても、なかなか理解してはもらえないでしょう。「過去と他人は変えられない」というように、仕事至上主義の上司を否定することなく、どうしたら折り合いをつけることができることを考えた方が、関係性はうまくいくはずでしょう。

 

 

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