桜井洸希

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部下の報告中に『でも、でも』を連発して話を遮ってくるウザい上司!その対処法とは?!

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◯上司は、低評価の烙印を恐れ、過去の経験に基づくあらゆる心配事が浮かんでしまう

 例えば、部下が上司に業務報告を行う場面。今後の仕事の進め方について、本人なりの提案をしています。かなり練り込んだ内容で、これですんなり了解を得られるはず!自信満々で上司に雄弁を振るう。ところが、報告の最中にもかかわらず、逐一上司から口を挟まれます。「でも、そんなの難しくない?」「でも、その理屈じゃ相手が納得しないんじゃないかな?」「でもさ、そんな方法、やったことないし」何を言っても、「でも、でも」の応酬…。とりあえず、最後まで話聞いてくれよ!!と、部下も参ってしまいます。あなたにも、こんな経験、あるんじゃないでしょうか?どこの職場にもいそうな、コンサバ系上司。ところが、この場面、実は上司と部下の間で、想像を絶するすれ違いが生じているのです。

 上司は何故、こんなにしつこく「でも、でも」と逆接詞を重ねてくるのでしょうか?その根底の原因は、ずばり「評価を下げられることへの恐れ」。部下よりもずっと職務経験が長い分、あらゆる心配事が頭に思い浮かんでしまうのです。コンサバ系の心配性な上司であればあるほど。「人は、『やらないための理由』を作り出す天才」こんな言葉を聞いたことはありませんか?人間はもともと「安心・安全」への欲求が強い動物。心配性な人ほど、他人の意見を聞くと、すぐに危険回避の思考が稼働し、相手の意見の中にあるリスク要因に過剰反応してしまうのです。そのため、部下の報告中、ちょっとでも気になることがあると、上司の脳にビビッと電流が走り、たとえ話の途中であっても「でも」と否定的な口の挟み方をしてしまうわけです。

 もちろん、部下も一生懸命になって話をしてくれていることは、十分理解しているでしょう。それでも、脳の防御反応は強靭なもの。部下の仕事に責任を持たなければならない上司の立場では、なおさらその反応が強くなる傾向がある。下手に部下に動かれ、しかも失敗しようものなら、そのアカウンタビリティは上司に求められます。それを、もっとも上司は恐れる。部下の自主性・積極性を尊重しなければならない立場であることも重々承知しながらも、どうしても無意識なうちに自己保身に走ってしまい、部下の発言に逆説的になりがちなのです。決して、悪意を持ち論破してやろうと思っているわけではないので、その点だけは理解してあげくださいね。

 

◯一方の部下は、自分の仕事を否定されているように受け止め、自信を失うと同時に、「もう、勘弁してくれよ」とうんざりする

 一方、部下のあなたはいかがでしょう。提案中にも拘わらず「でも、でも」と否定的な言葉を連発されたら、自分の仕事に対して自信が持てなくもなりますよね。さらには、発言の度に口を挟まれ続けたら、「もう、勘弁してくれよ」とうんざりすることでしょう。自分なりに頭をひねって今後の仕事の方針を考え、上司の前で披露しているわけですから。「とりあえず、最後まで聞いてくれよ!」これが本音であるはずです。

 もちろん、自分の考えや仕事内容が完璧ではなく、上司のアドバイスや修正が必要であることは、重々理解している。それでも、逆接詞「But」を並べられると、カチン!ときてしまうのが人間の性分。誰にだって、「承認欲求」というものを持っていますからね。否定されると、相手への反発感情がふつふつとこみ上げてくるわけです。だから、修正が必要であっても、一度は自分の仕事への姿勢やその内容を認めてもらいたい。それを得られなかったら、うんざりした挙句、「そんなんだったら、もう何もやらねーぞ!!」こう叫びたくなる欲求が湧き上がることも、至極当然のことでしょう。

 

◯部下ができる改善策は、ずばり「『多数の視点でのアドバイス、ありがとうございます。』とヨイショすること」

 部下の話の最中に、やたらと「でも、でも」と逆接詞を並べてくる上司。上司としては、自分の評価を下げられてしまうことを恐れ、部下の仕事に関して危険回避を行おうと必死になっている。一方の部下は、「でも、でも」と連発されるたびに仕事に対して自信を失い、「もう、勘弁してくれよ!」とうんざりしてしまう。さらには、上司に対する反発感情まで芽生え、やる気をどんどん失ってしまいます。この意識レベルの大きな差。これを放置しておいては、二人の間には塞ぎようのない大きな溝が生まれ、いずれは修復不能になってしまいます。それでは、部下であるあなたは、この状況に対して、いったいどんな手立てを施すことができるでしょうか。

 「私は、上司の自己保身発言には、もう慣れっこです。なので、業務報告中は、上司の気分をポジティブにさせるよう努めます。そのためには、『でも』と何度か言われたのちに、『多数の視点でのアドバイス、ありがとうございます。』と感謝の言葉を告げます。というか、もはや『ヨイショ』ですね」

(20代女性/IT関連企業勤務)

 この方の言うように、まずは心配性の上司は、自己保身に走りがちだということを理解してあげることが大事。決して、悪気があって、あなたのことを否定しているわけではないのです。それでも、せっかく苦労して考え抜いたあなたの仕事、最後まで聞いてもらいたいですよね?そのためには、「でも」の逆接詞を利用して、上司の気分を高揚させること。「でも」を否定的に捉えるのではなく、「視野が広い」証拠だとポジティブにとらえることです。「多数の視点からのアドバイス、ありがとうございます。」と伝えることで、上司の気持ちが前向きに働き、あなたの意見を聞き入れようという態勢が整うのです。「お、そうか、何か照れるな。」心の中でつぶやき、間違いなく最後まで遮ることなく、あなたの話を聞いてくれるようになりますよ。

 

◯上司は、無意識に「でも、でも」を連発しているケースが大半

 「部下の報告中に『でも』。思い返してみれば、結構言ってるかもしれないです。そのことで、部下を萎縮させてしまっているのなら、少し意識しないといけないですね。」(40代男性/メーカー勤務)

 自己保身は、人間の基本的欲求。だからこそ、その心理から発する言葉は、無意識のうちに生み出されていることが多いのです。もしかしたらあなたも、友達と話しているときに、「でも」を連発しているかも?!その点も考慮して、上司を温かい目で見てあげることも、必要かもしれませんね。

 

 

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